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HARG療法とは?生える理由や治療方法の特徴を解説

HARG療法は、製剤を直接頭皮に注入して自身の毛髪を再生し発毛させる薄毛治療です。

この毛髪再生治療のHARG療法は、薄毛治療では最先端の治療ということもあり、どのような治療方法で、どのような特徴があるのかなど、詳しくは知られていない点も多いことと思います。

このページではHARG療法のことをよく知っていただくために、HARG療法の研究機関の日本医療毛髪再生研究会理事長でもある当院の院長がHARG療法の特徴や他の治療方法との違いなどを徹底解説していきます。

当院のHARG療法の特徴もご紹介しますので、HARG療法についてもっと深く知りたい方や薄毛治療を迷われている方でHARG療法を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

HARG療法はどんな治療?

HARG療法をわかりやすくいうと、男性ホルモンや免疫などの攻撃を受けて「脱毛してしまった毛根」や「弱って小さくなってしまった毛根」を再活性化して「より強く大きい毛根」に再生して、正常な毛を生やす治療方法です。

HARG療法では頭皮に直接「成長因子(サイトカイン)」などを注入することで、攻撃を受けた毛根部分の「毛乳頭細胞」を再活性化させて、自分の髪の毛を再び生やしたり、細くコシがなくなった髪の毛をより太く強い髪の毛に再生するのです。

この「毛乳頭細胞が再活性化するタンパク製剤を頭皮に直接注入する」というのが、HARG療法の治療方法の特徴と言えるでしょう。

また、HARG療法は2008年から治療がおこなわれてきましたが、2022年から使用される製剤がバージョンアップされて「HARG+(ハーグプラス)療法」と名称が変更されました。

HARG+(ハーグプラス)療法とは

HARG+療法は、HARG療法で使用されていた製剤がさらにバージョンアップされて、今まで以上に毛髪再生速度が速まり、治療への満足度がより高まることが期待される製剤を使用するようになりました。

この製剤を使用することで毛髪再生効果が早く出るようになり、従来の製剤より発毛するまでの期間が短くなったことがHARG+療法の1番の特徴と言えるでしょう。

エクソソームとは

エクソソームとは、細胞から分泌される顆粒状の細胞外小胞で、タンパク質、成長因子、核酸などが含まれており、分泌細胞からターゲット細胞にメッセージを伝えるメッセンジャーとして働く「細胞間の伝達物質」です。

毛髪再生においては、注入された製剤のエクソソームにはmiRNA、成長因子、タンパク質などが含まれ、毛根を再活性させたり、さまざまな薄毛要因をブロックし、薄毛の進行を抑制して発毛を促進・持続させます。

HARG+療法で使用する薬剤の成分について

HARG+療法で使用する薬剤の成分とそれらの効果や働きを表にまとめます。

効能エクソソームに含有される
成長因子及びタンパク質miRNAs
毛包/細胞増殖促進101 proteinsHF promotion:ウィントベータカテニン, EGFRProliferation: Caveolin 1 2, CDC42, DDR2, GFFR2, etc15 miRNAsmiR 100, miR 25, etc
抗細胞老化36 proteinsPRDX1, PRDX6, HSP90AA1, LMNA, etc9 miRNAsmiR 229, miR 385,miR 203, etc
抗炎症15 proteinsAPOE, GSTP1, TNFRSF1A, etc29 miRNAsmiR レットセブンb, miR 231, miR 835, miR 391, etc
再生および損傷治癒44 proteinsCaveolin 1, Collagen Type I, Collagen Type III, EGFR,FGFR1, etcmiR 431, miR 455
吸収率HRLVのみMarker : CD44

HARG療法の6つの特徴

研究会所属の医療機関のみでHARG療法ができる

HARG療法の治療を受けることができるのは、HARG療法についての知見を学び、治療技術の研修を受けている日本医療毛髪再生研究会に所属している医療機関だけになります。

研究会に加盟していない医療機関では「HARG療法と名乗った治療」を受けることはできません。

強く太い毛が生えてくる毛髪再生治療

HARG療法は男性ホルモンや免疫などの攻撃を受けて「脱毛してしまった毛根」や「弱って小さくなってしまった毛根」を再活性化して「より強く大きい毛根」に再生するので、正常な髪の毛が再び生えてくるようになります。

再生された強くて太い髪の毛はそう簡単には抜けないので、生えている状態が長く維持されるようになるのです。

発毛が持続する

AGAやびまん性脱毛症は一生付き合っていかなければならない病気です。それは毛根が攻撃を受け続けるからです。

HARG療法で再生した髪の毛は毛根がしっかりしているので、短期間で脱毛したりはしませんが、攻撃され続けますので、長期間放置すると再び脱毛する可能性が高くなります。

ですので、HARG療法で再生された髪の毛を維持するためには、年に1〜2回程度のメンテナンスをすることで、毛根を絶えず強化して攻撃に負けない毛根を維持することが必要なのです。

長期的にはトータルで治療コストが低い

HARG療法は患者様が満足する状態まで発毛するまでに、数十万円から場合によっては100万円を超える初期費用がかかることから「治療コストが高い」と思われがちです。

確かに初期費用を見ると高額に感じてしまうかもしれませんが、毛根が再生された正常な髪の毛は生え続けますので、その後は年に1回〜2回程度のメンテナンス費用のみで毛髪が維持できます。

一方で、内服薬・外用薬による治療は1回の費用は低額ですが、治療をやめてしまえばまた元の薄毛の状態に戻ってしまいます。

そのため、生えた毛髪を維持するためには薬を飲み続けなければならないので、治療をやめるまで費用がかかり続けます。

生えた髪の毛を維持する、というところまでトータルで考えると、HARG療法の方が費用が 安くなるわけです。

副作用がない

ミノキシジルやフィナステリドなどの一般的な薄毛治療の治療薬は化学薬品のため、副作用を伴いますので、使用し続けるには注意が必要です。ミノキシジルは体毛増加、動悸などの副作用があり、フィナステリドは射精障害、EDなどの副作用があります。

一方で、HARG療法で使われる製剤は化学薬品ではなくヒト共通のタンパク質なので、人体への影響は考えにくく、現在までのところアレルギー反応、拒絶反応、臓器障害などの有害事象は報告はされていません。その点もHARG療法が選ばれる理由だと思います。

女性の薄毛治療に最適

女性の薄毛治療は男性に比べて選択肢が少ない中、HARG療法は女性に効果が認められる「薄毛治療」です。

ミノキシジル治療は全身多毛、血圧低下などの副作用が心配です。たとえ髪が生えたとしても副作用を常に気にしながら使い続けなければなりません。もし全身多毛を気にしてミノキシジルを中断すれば、体毛と同時に毛髪も抜けてしまいます。

一方で、HARG療法は副作用の心配はありません。女性の薄毛治療として安心して選べる唯一の治療法と言えるのではないでしょうか。

また、症状や年齢にもよりますが、女性の方が男性よりHARG療法に対する反応が早く現れる印象があります。これは、毛根への攻撃の強さが、男性型脱毛症の病因である「男性ホルモン(DHT)」よりも、びまん性脱毛症の病因である「自己抗体」の方が弱いためではないかと考えています。

当院ではこれまで(2008年8月~2023年8月)に、約600名の女性患者様に治療をしてきました。多くの女性症例の治療効果の画像(←女性の発毛症例のページにリンクさせて下さい)を掲載していますのでご覧ください。

HARG療法の治療期間

年齢、性別、脱毛症の進行度、薄毛の部位などによって個人差がありますが、当院のHARG療法の治療期間は1年〜1年半で、6〜10回の治療回数をおおよその目安としています。

どのような病気でも軽症と重症が同じ治療回数ではないことはご理解いただけると思いますが、それはHARG療法も同じです。「6回1クール」のような一律で決まった回数で治療効果が得られるわけではありません。

その上で、当院ではこれまでに2500件以上の治療をしてきましたので、さまざまな症例を経験してきましたので、初回カウンセリングの際に「同じぐらいの年齢で、同じぐらいの進行度」の症例写真をお見せして、予想される治療期間や治療費用をお伝えすることができます。

これまでの治療の傾向から当院の目安としているのは、

発毛期間:1回〜4回目、4週間に一度
育毛期間:5回目以降、8週間に一度

育毛期間に入ってから、患者様ご自身が「満足するほど生えた」と評価していただいた時点で、発毛を目的とした治療を終了し、メンテナンス期間へと移行します。

この、「満足するほど生える」ことを目的とした治療が終了するまでの目安として、

期間が1年〜1年半
治療回数が6〜10回

となります。

もし、HARG療法が気になっていて、自分はどのぐらいの治療期間になるか気になる方は、当院の無料カウンセリングにて診断いたしますのでぜひご予約ください。

HARG療法の施術方法

HARG療法は、薬剤を頭皮に直接注入する治療法ですが、その注入方法をご紹介します。

Papule(パピュール)法

34G針という極細の針で頭皮に約1mmの深さ(ターゲット)に細かく薬液を注入していきます。

Nappage(ナパージュ)法

34G針の針先で、0.2~0.6mmの深さに細かく薬液を注入しターゲット部分に浸透させていきます。

エアーショットHARG(ハーグ)療法

MED-JET(メドジェット)という注入器具を使用することで、針を刺すことなく、圧縮された炭酸ガスで水溶薬剤を0.03mmのジェット水流で一瞬にして皮内に注入し、細胞間に拡散浸透させます。1ショットで0.02ccの極少量注入が可能です。

検証結果では、注射治療とほぼ同等な発毛効果が得られることが検証されました。

当院のHARG療法の施術方法

当院ではMED-JET(メドジェット)による施術をご用意しておりますが、これまでほとんどの患者様が院長による注射治療を選択されています。

吉澤院長はこれまでに延べ1000万回を超える注入治療を行っており、頭皮への注入技術においては「エキスパート」です。

その卓越した注入技術と治療実績を評価され、HARG療法での使用製剤AAPEを製造している「PROSTEMICS社」および、HARG+療法での使用製剤ASCE+を製造している「EXOCOBIO社」の2社から、世界で唯一人「マスタートレーナー」の称号が授与されました。

また、日本だけではなく世界各国で講演、技術指導などHARG+療法の普及活動を行うとともに、HARG+療法を行う日本医療毛髪再生研究会の会員医師たちに実績向上を目指して技術指導などを行っています。

このような技術を持っている院長が全ての施術を行うので、患者様には院長による注射治療をお選びいただいているのだと思っております。

HARG療法と他のAGA治療との違い

一般的にAGA治療で使用されるAGA治療薬(プロペシア、ザガーロ)、ミノキシジルの作用を解説しながら、HARG療法との違いを解説します。

HARG療法とAGA治療薬の違い

AGA治療薬であるプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)は男性ホルモン(DHT)の攻撃をブロックして抜け毛を止め、正常な毛周期の毛髪を生やす「発毛剤」です。

HARG療法は毛根を再生させる治療法ですのでDHTの攻撃をブロックする作用はありませんが、DTHの攻撃によるダメージを上回る細胞増殖作用により毛根が再生されるので「発毛が促進される」というメカニズムです。

プロペシアやザガーロは攻撃をブロックするので抜け毛が減るのですが、毛根を再生させるわけではないので、毛髪を生え続けさせるためには薬を飲み続けなければならず、薬を止めてしまうと再び攻撃を受けるので脱毛して1年も経たずに薄毛の状態に戻ってしまいます。

また、プロペシアやザガーロで治療効果があるのは約70%前後とされており、また化学薬品であることから射精障害や意欲低下などの副作用も起こりえます。

HARG療法とミノキシジルの違い

ミノキシジルは元々循環器の治療薬で血管を拡張させる作用があり、毛乳頭の血行が良くなるため毛髪の伸長速度が早くなり、攻撃を受けても抜けにくい太い毛に成長させるという「育毛剤」です。全体的に毛髪密度が上がるので、見た目に「髪の毛が濃くなった」印象となります。

「育毛」という点で比較すると、ミノキシジルは毛根の血流を良くして育毛するのに対し、HARG療法は成長因子やエクソソームにより毛根を再活性させて育毛するという作用機序の違いがあります。

また、HARG療法の製剤には、「血管新生」を促進する成長因子も含まれ、毛乳頭および毛根周囲の血流が増加すると考えられます。HARG療法の二次的な作用として血流を良くするという点では太く強い髪が生える一因であると考えています。

ミノキシジルもAGA治療薬と同じく毛根を再生させるわけではありませんので、毛髪を生え続けさせるためには薬の使用を続けなければならず、止めてしまうと1年も経たずに再び薄毛の状態に戻ってしまいます。

ミノキシジルの治療の効果は約70%前後とされており、化学薬品であることから体毛増加や動悸などの副作用も起こりえます。

HARG療法とメソセラピーの違い

HARG療法とメソセラピーは、どちらも薬剤を頭皮に直接注入する方法ですが、大きな違いは注入する薬剤が異なることです。

HARG+療法は先にも解説しましたように高純化エクソソーム製剤を使用します。HARG+療法を行う医療施設は日本医療毛髪再生研究会の規定により一律同じ製剤を使用しますので、治療方法や維持療法には確立されたエビデンスがあり、副作用の報告もありません。

一方でメソセラピーは、医療施設ごとに異なる薬剤を使用し、成長因子、ミノキシジル、フィナステリド、ビタミン、ミネラルなど複数の種類の製剤を混合していることも多いので、配合や効果効能に関しては各医療施設に直接お尋ね下さい。また副作用についてもしっかり確認するべきだと考えます。

またメソセラピーは、AGA治療薬やミノキシジルと併用されることも多いので、髪の毛を生え続けさせるためにはどの治療を継続的に続ける必要があるのかも確認するべきです。

当院のHARG療法の特徴

治療実績

四谷ローズクリニックでは2008年にHARG療法が開始されて以来、15年間で約2500件(2008年4月~2023年5月)の治療を行なってきました。この治療件数は国内ではもちろん、世界的にみてもトップクラスの件数です。

このように治療件数が多いからこそ、患者様の薄毛の進行度を的確に見極めて、初回カウンセリングの段階で生える状態かどうかの診断や、おおよその治療期間の予想ができます。

治療件数が多いのは、多くの方に当院の発毛効果に満足していただいているからだと自負しております。

当院の発毛症例で治療実績をご覧ください。

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院長が全てを担当

四谷ローズクリニックでは、カウンセリング、治療、アフターフォローの全てを院長が担当します。

HARG療法は治療技術により発毛効果が左右されます。当院では治療も全て院長が行いますのでご安心ください。

高度な治療技術

当院の吉澤院長は頭皮から約1mmの深さにコンマミリ単位の微調整を加えながら、正確に発毛成分を注入する技術をもって施術を行っているので、「生える」治療が出来るのです。

当日画像で効果を比較確認

毎回治療の最後に、全方向から撮影した画像を初回や前回の経過画像と比較しながらお見せして、治療効果をご自身で確認していただいています。少しずつでも確実に発毛しているのを見れば、モチベーションが上がり、治療を続けられるのです。

治療料金は1回治療を受けるごとにお支払い

HARG療法を行なっている医療施設では「6回1セット」「12回1セット」のように回数をまとめた料金メニューになっているところが多々ありますが、当院では治療料金のお支払いは1回治療を受けるごとにお支払いいただきます。

当院のHARG療法の料金

HARG療法【全頭】198,000円/1回(税込)
HARG療法ハーフ【前頭部orつむじ周囲】115,500円/1回(税込)

当院のHARG療法の治療料金の詳細は「HARG療法の料金表」をご覧ください。

このページの監修者

吉澤和彦のアバター 吉澤和彦 四谷ローズクリニック院長

医療法人社団吉医会 四谷ローズクリニック院長/日本医療毛髪再生研究会 理事長/HARG療法の共同開発者として、日本医療毛髪再生研究会の創設に従事。以来14年間、HARG療法で2,400名以上の患者様を施術し「毛髪再生」の治療実績を上げる。また、後進の医師たちへの指導や新しい技術の開発にも携わりHARG療法のリーダーとしての役割も果たす。2022年、同研究会の理事長に就任。薄毛治療の最終手段と呼ばれているHARG療法をさらに一般に広めるために活動をしている。

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